ロンドン留学の日々

イギリス・ロンドンの生活、文化、基礎知識を綴ります。留学・ワーキングホリデー・移住。

メンバーシップを手に入れる

1

 
ロンドンでは早朝、仕事前または通勤にジョギングしながら公園を突っ切っていく人を目にすることがあるかもしれません。

ランチタイムにランニング、という人もいるようです。またすごいスピードでベビーカーを押しながらジョギングするお母さん(時にはお父さんも)も見かけます。

公園にはアスレチック遊具と並んで、トレーニング器具が市民に愛されている場合もありますし、芝生の上でひとりストレッチをする人、指導員のもと筋トレをするグループなど様々な汗模様です。

パブの外で飲みたがるイギリス人、エクササイズも外で行うことに抵抗はないようです。

ですが、お金を払ってフィットネスクラブやジムに通うことも人気のアクティビティのひとつです。

ワークアウトはもちろん、プールからヨガ、テニスといった様々なクラスに参加できるジムのメンバーシップは大抵の場合学生割引が効きますので、新年の抱負にエクササイズを挙げた人は近所のジムを探してみてはいかがでしょう。

1月はクリスマスホリデーでふくよかになった人たちがこぞってメンバーシップを手に入れる時期ですが、一ヶ月もすれば空いてくるようです。

筆者の周りではBETTERというクラブに加入している人が数人います。

登録した施設以外にもイギリス中に星の数ほどあるロケーションで利用でき(メンバーシップによって例外はあります)、アートやITスキルのレッスン、ダンスや音楽のクラスから読み聞かせなど子供向けのアクティビティも多くあるので、なんだか便利そうだからとりあえず入っておこう、という感じのようです。

スイミングプールに行きたかった筆者が近所で探してみたところ、ほとんどがBETTERの運営でした。プールの場合は会員カードを持っていると一回の利用料が安くなるということですが、メンバーにならなくても利用することができます。

フィットネスクラブに入会というと、見学に行った時点で入会を断るのが難しいという不安があるかもしれませんが、会員以外でも利用できる運営体制であればお試しも気が楽でしょう。

また完全プライベートでない分、それぞれ施設の充実度、雰囲気(あるいは清潔感)も違いますので、入会を考える人はまずは自分が利用しそうな施設をいくつかの場所で体験してみると良いでしょう。

BETTERの学生メンバーの場合、入会金や期間の縛りもなく、ジムやフィットネスクラス、プールの利用は無料で、その他のレッスンなども30%オフで利用できる上、事前に予約を取ることができます。

2

 
BETTER含めイギリスの各施設で学生割引を利用する場合、NUS extra card(national union of students)が必要なことがほとんどです。

美術館や観劇、観光施設での割引がきく国際学生カード(International Student Identity Card)は日本からでも取得することができますが、NUSカードにも同じく”ISIC” のマークが付いていますので、前述の割引はもちろん、映画館ODEON、PizzaExpress、Amazon StudentやSpotify、Superdrugといった、趣味から生活に役立つお得なディスカウントを受けることができます。

Nus cardは有料で、顔写真入りの物理的なカードが送られてきます。学校からの認証が必要なため教育機関への送付は無料、自宅送付だと別料金だったりと少々手間と金銭がかかるのが難ですが、その価値はあると筆者は思います。

また他にもUNiDAYSなどオンラインで無料で登録できるスチューデント・カードがあります。オンライン・ショッピングでの利用になりますが、割引が適用されるサイトがそれぞれ多少異なります。NUS extraが適用されないサイトでよく買い物をするのであれば、ご自分にあったカードを見つけてください。

さて、ロンドンに拠点を移して、学校以外での友だち作りが難航しているならば、趣味のサークルに参加したりレッスンに通って仲間を増やすという手もあります。

上記のジムのように、施設にてアクティビティの場を提供しているところもありますし、個人でメンバーを募って活動しているグループもあります。

エリア名と興味のあるアクティビティで検索して何かが見つかる場合もありますし、家探しや物の売買に便利なGumtreeのコミュニティのページを覗いてみるのも良いでしょう。

またMeetupというソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトも、同じ趣味の仲間と出会うのによく利用されているようです。かなり絞り込んだ仲間募集もありますので、サインアップの前に眺めて楽しむこともできますし、自分でより偏った趣味仲間を募ることもできます。

選択肢はそれほど多くないかもしれませんが、住んでいるエリアのカウンシルのオフィシャルサイトで面白いワークショップやレッスンが見つかることもあります。何しろ地元であるということ、またカウンシルを通して広告を出しているグループということで安心して参加できるというメリットがあるでしょう。

趣味の世界では、英語力が足りなくてもスキルやパッションで意気投合できる可能性があります。

また日本特有の技術や文化の紹介に興味を持つ現地人も多いので、それを伝えるコミュニティを作って、英語力と人脈と広げるという展開もありでしょう。インターネットで日本のテレビや情報に浸って過ごすことが難しくない時代ですが、あなたの余暇の時間が充実したものになりますように。