ロンドン留学の日々

イギリス・ロンドンの生活、文化、基礎知識を綴ります。留学・ワーキングホリデー・移住。

冬のロンドンで遊びに出かける

日が長く、湿気も多くないロンドンの夏には、友人たちと一日中公園に寝転んでいるだけで楽しい週末になるものですが、冬はどのように生き延びるのでしょう。

北緯51度、北海道の北端よりも北に位置するロンドン、さぞかし寒いだろうと覚悟してきたものの、偏西風と暖流の影響で案外暖かくて拍子抜けする人もいるかと思います。

雪が降ることもありますがそれも通常はほんのわずかで、ニュースになるのは雪に慣れていない交通機関がマヒするから、と言えるのではないでしょうか。

公園に出かけるには寒い日でも、ロンドナーはパブに出かけることを厭いません。

それも寒い中、店の外に溜まってビールを煽る人だかりを見ることもあるでしょう。

イギリスは公共の建物内(ホテルの室内含む)は禁煙なので、喫煙したい人はパブの外に出るのですが、煙草を吸わない集団もお店の外で立ち飲みをしていたりします。

日本で酒の肴をつまみながら、じっくり呑むのとは全く異なる意気込みです。ですから「飲みの日」のように一晩かけての予定にならず、どこかに出かけるついで、家に帰る道すがら、1~2杯飲んでサクっと店をあとにすることができるのかもしれません。

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さて、日中に元気に遊びたい場合。

ハイドパークでは毎年11月から1月初頭にかけて、Winter Wonderlandという催しが行われます。

夏には特に盛んにFun Fairと呼ばれる移動遊園地が各所の公園で開かれますが、期間限定のテーマパークのようなイベントで、お化け屋敷やゆるめの絶叫マシーンなどアトラクションの他、アイススケートリンク、ドイツのクリスマスマーケットを模したものなどが盛りだくさんです。

ある意味ロンドンの冬の風物詩となっており、人手がとにかく多いのでただ歩くのも、スケートリンクでさえも大名行列のようなノロノロ進行ですが、晴れた日にお散歩がてら覗いてみるのも良いでしょう。

ロンドンには、他にも冬になるとNatural History Museum、Tower Of Londonなど観光名所の脇にアウトドア・アイススケートリンクが登場しますし、Alexandra PalaceやQueenswayには通年室内リンクが設置されています。

またQueenswayにはボウリング場もあり、施設自体23時までオープンしているので、大勢の友人たちとのパーティなどに使えるかもしれません。

ロンドンにはローラースケート・リンクも数カ所あります。通いつめていると見受けられる、普段着でスイスイ滑るエキスパートもいますが、ローラー・ディスコと呼ばれるだけあって、パーティのエンターテイメントでやって来たらしい80年代風に着飾った若者集団が大はしゃぎしていることもあります。

夏の公園での音楽フェスティバルに出かけると、食べ物屋台と並んでメリーゴーランドや空中ブランコなどミニ遊園地のようなアトラクションが用意されており、時にはローラー・ディスコまで見かけることがあります。

そしてお高い値段設定にも関わらずそれらが案外繁盛しているので、80年代に始まったブームがイギリスではブームで終わらず市民のエンターテイメントとして定着したのか、またはミレニアル世代に熱く注目されたのかは不明ですが、どちらにせよ微笑ましく目に映るというものです。

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日本であまり見かけなかったけれどロンドンではそれほど珍しくない遊びに、ゴーカートがあります。室内、屋外問わず、安全に関する誓約書にサインをして臨むなかなか真剣なサーキットが数多くありますので、”Go Karting”で検索してみてください。

ゲームセンターは”arcade”や”amusement arcade”と呼ばれます。ロンドン・アイの足元にあるNamco Funspace(そう、日本のナムコによる施設です)には小さなボウリング場もあり、バースデーパーティーなど個人の貸し切りも可能なようです。

パブ巡り、公園でのハイキング(大きな公園に行けば歩くだけで良い運動になるでしょう)など、趣向が合えば特に企画もせずに気軽に楽しむことができるアクティビティもありますが、動くのも億劫な冬の一日を誰かと過ごすプランを立てるとき、馴染みの、または馴染みのない遊びを、ロンドンで見つけてみてください。