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ロンドン留学の日々

イギリス・ロンドンの生活、文化、基礎知識を綴ります。留学・ワーキングホリデー・移住

シェアハウスをする際の心構え

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日本でも最近人気のシェアハウスですが、イギリスや欧米諸国の学生の間では学生寮と並んで、人気の滞在方法です。(イギリスではフラットシェアが一般的です)特に、ロンドンは様々な国籍の方が住んでいますので、シェアメイトの国籍もみんな違う!ということもあるかもしれません。

物件を探す方法としましては、インターネットの生活情報サイトや現地の不動産会社を通じてというような形が一般的です。

ホームステイや寮とは違って、国籍や年齢も入居前に多少は選ぶことが出来ます。中には、日本人同士の方が、清潔で生活習慣も合う、ということで日本人のみでシェアしている方も多いです。

家賃の高いロンドン

オンライン家計管理アプリを提供するSplittableのリポートによると、2ベッドルームのフラットの平均家賃は一ヶ月1400ポンド(ビール360パイント分だそうですよ)、1ベッドルームでも1200ポンドだということです。

為替相場によって日本円での価値は変動しますが、2016年末の1ポンド145円程度のレートですと、キッチン別の寝室一部屋のフラットで17万円を超えということになります。そうした家賃の高さゆえ、20歳から34歳のヤング・プロフェッショナルの25%が、実家住まいを余儀なくされているそうです。

実家に居候することができない社会人はフラットシェアをするわけですが、これは学生でも、日本からの留学生でも同じです。そして厳しいことに、家賃は600から1000ポンドを払う覚悟が必要だとも述べています。

ロンドンは世界でも最も家賃が高額な都市のひとつで、ワンルームアパートの場合でも、比較的安全で中心部から遠すぎない場所とすると上記の上限近くを支払うことになりますし、仮に為替が1ポンド180円にまで円安に振れるとすると更に悲惨です。

尚、日本で言うワンルーム、一部屋にキッチン、バスルーム等が付いているものはStudio Flatと言います。

ただ、Studio Flatの場合、大抵バスタブはなく、シャワールームだけの場合が多いです。

そして1LDKの様に、寝室の他にリビングルームとしてもう一部屋あり、キッチン、バスルームが付いているものは1 Bedroom Flatと呼びます。その寝室の数が増えると2 Bedroom Flat、3 Bedroom Flat等と言うように、呼び名も変わってきます。

シェアハウスのメリットは、立地、設備、家賃などを自由に選ぶことができるという点、入居前に内覧が出来るという点、滞在費を抑えられるということなどです。しかし、一方でのすべて個人の責任になるので注意が必要です。

インターネット経由での契約の場合は、ウェブサイト掲載情報と実際のお部屋の状況が全く異なるケースや、架空のお部屋情報を掲載して、お金をだまし取ろうとするケースがあります。生活の基盤になる住居は必ず、実際に物件を見に行き、オーナーと話をしたうえで決定しましょう。

実際のシェア体験談はというと・・・

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筆者は、東京でいう下町のような立ち位置だったイースト・ロンドンにて、最大で7人でハウスシェアをしたことがあります。

昔は荒んでいた代わりに物価も安かった地域ですが、おしゃれな若者たちが流れ込んできたお陰で治安も家賃もうなぎ上り、と地元の人がジレンマを隠せないでいる、ハックニーというエリアです。月850ポンドも払っていました。

実際に「ハックニーに住みたい」という人がいるものですから、家賃を高く設定しても借り手がいるのです。広告を出してすぐに内見の予約が山ほど入り、見学に来てから「シェアする人数が多すぎる」などという理由で辞退する人がいても、必ずまた他の誰かが借りたいと言ってくるので、家賃を下げる必要がないのです。

2つのトイレ、シャワールームと台所は共有でしたが、大きなキッチンは数人で同時に使用できるうえ、冷蔵庫を含め十分な収納が割り当てられており、特に不便だと思ったことはありませんでした。同居人たちのスケジュールがわかっているので、シャワーの使用時間がかぶりそうになったら相談するか、ちょっと早めに起きたりして時間をずらしてやりくりします。

人によっては共有の場所を汚しっぱなしにしたりしますので、時には腹の立つこともあります。そのような場合は話をつけるか、メモに文句を書いて置いておくか、または自分自身が気持ちよく使うためにせっせと掃除や片づけをする、というのが解決法の数例です。

「あらごめん、次から気をつけるね」と言って本当に気をつけてくれる人、気をつけると言ってくれるだけの人、気をつけるともごめんとも言ってくれない人、それぞれいることでしょう。そこで人の反応にいちいち憤っていては、異文化で育った人と生きていくのに自分が窮屈になるだけです。そしてよく考えてみると、外国に来ている異邦人はむしろ自分の方です。

人を変えようと思わず「自分が居心地の良い環境を、自分のために作る」という枠を意識して行動すると、理不尽な他人の言い分に感情移入する線引の設定ができると思います。

例えば、ハウスメイトが使い終わったフキンを湿ったままテーブルに置きっぱなしにする日々にうんざりしているとき。

「濡れたフキンは広げて乾かしておいてくれないと臭くなっちゃうのに」と一人悶々としても、濡れたフキンのニオイを恐れる気持ちは、蒸し暑い日本の夏を経験したあなた以外には理解できない問題かもしれません。

その人が「気の利かない人」「不潔な人」であるとレッテルを貼ってしまうと、不潔な人とシェアするフラットは居心地の悪いものになり、あなただけ心を消耗することになります。

そこで「わたしが使う時間にはいつもフキンが湿ってるから、使い終わったら広げて乾かして置いてくれると助かるわ、ありがと!」といい人風な語り口で相手に直接伝えてみるなり、「わたしはいつでも清潔なフキンを使いたいから、洗濯はわたしが担当するわ」と決めるなり(それをみんなに告げるなり)、内緒で自分専用のフキンを用意して好き放題乾かすなり、何らかの対策を練るのです。

自分の部屋に篭って気心知れた日本の友人に「わたしのフラットメイト最低なのよ」と愚痴を言っても、解決はしないのです。

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違う文化で育った人には「これくらいは気づいてよ」が通用しないのはもちろん「ちゃんと言ったのになんで分かってくれないの」ということさえ度々起こります。

言葉にしなくても伝わることを期待できる環境に慣れていると、言葉にするのは勇気のいることとなります。そして使い慣れない外国語で頑張って伝えてみたところで思った効果がなかったときには、落ち込むこともあるでしょう。

さらに、日本人らしく気を利かせてやったことを都合よく利用されることも、なきにしもあらずです。そこで歯を食いしばって地団駄を踏んだり、みんなを嫌いになったり、伝え方が悪かったと自分を責めたりするくらいなら、「この人はこういう人なのね」と諦めて、合わない部分を気にしないように練習してみるというのも、異国での精神力と時間の効率的な使い方かもしれません。